新築時にリビング階段を採用するケースがとても多くなってきました。
最近は住宅の気密性や断熱性が上がり、リビング階段にする際の最大の懸念事項である、
「寒い!」ということも無くなりつつあります。
しかし、間取りによってはせっかくリビング階段にしたけれど、「寒い」となることもあります。
特に、オープンタイプのリビング階段にしている場合は、2階の空間とほぼ一体となるので、
どうしても暖房効率は悪くなります。
クローズドなリビング階段であれば、ロールスクリーンなどで、1階と2階を分断することが寒さ対策となりますが、
オープンなリビング階段では、物理的に空間を塞ぐ対策はできません。
そんなオープンなリビング階段でも寒さ対策の方法はいくつかありますが、
この記事では、あまりお金を掛けずにできる対策を紹介します。
シーリングファンを設置して空気を循環させる
シーリングファンとは、天井に付けるくるくる回っているファンです。
よくおしゃれなお店や大きなお店で見かけます。
これはおしゃれ感を演出するためのものではなく、上の空気を下へ送り込むためのものです。
暖房で温められた2階の空気を強制的に1階へ送り込んで空気を循環させて全体的に温度を平準化します。
シーリングファンと照明が一体になったものもあるので、階段の天井(2階の天井)に付いている照明と
置き換えが可能かもしれません。
シーリングファンは、天井に設置できるかどうかは工務店に相談が必要ですが、設置できると、見た目もおしゃれになるのでおすすめです。
サーキュレーターを使って空気を循環させる
一番手軽な対策としては、サーキュレーターを利用することです。
先に紹介したシーリングファンとは逆で、1階の冷えた空気を強制的に2階へ送り込んで、
空気を循環させて全体的に温度を平準化します。
1階から2階へ空気を送り込まないといけないので、強力なサーキュレーターが必要となります。
ちなみに、扇風機でも代用できるかという疑問がありますが、扇風機とサーキュレーターは用途が違います。
扇風機は人に風を当てるために設計されているので風がまろやかで、空気を循環させるほどのパワーはありません。
必ず、サーキュレーターを使いましょう。
では、強力なサーキュレーターの選び方ですが、風力が強力なものを選びましょう。
例えば以下のサーキュレーターは最大25メートル先まで風が届くので、
「強」にしなくても、「中」や「弱」でも2階で空気を送り込むことができそうです。
パワーに余裕があれば動作音もうるさくないです。
ホットカーペットを敷く
本当は床暖房がおすすめですが、後付けで床暖房の設置はなかなか大変ですので、
代わりにホットカーペットを敷くとよいです。
ホットカーペットで一番下の冷たい空気を暖めることができます。
また、足の裏が暖められると暖められた血液が全身を巡って体感的に暖かく感じます。
ホットカーペットはなるべく大きいサイズのもの(3畳用や4畳用)が良いです。
サイズが小さいと気休め程度にしかならない恐れがあります。
オープンタイプリビング階段の寒さ対策まとめ
オープンタイプのリビング階段の場合の寒さ対策を紹介しました。
1階と2階の空間を分断することができないため、対策としては空気を循環させるしかありません。
・サーキュレーターを利用する ※風力が強力なものを選ぶ
・ホットカーペットを敷く ※なるべく大きいサイズ
これら3つの対策を組み合わせてもよいでしょう。
それでもまだ寒さを感じる場合は、エアコンをワンランク上の強力タイプにしたり、
ファンヒーターを利用して対策しましょう。
コメント