台風が過ぎ去るとニュースなどで、道路の木が倒れたとか、屋根が飛んで行ったといった報道がなされますね。
自分の家は大丈夫と思っていても、あとでゴミが落ちていたり、建物や車に傷がついていたりすることもあるので、
油断は禁物です。
台風が過ぎた後の自分の家の周りの注意点や、ゴミも処分方法、もし家や車に傷がついたり壊れたりしていた場合の対処方法について整理しておきましょう。
台風が過ぎた後の点検は?
窓を空けるときは安全を確認してから!
まず、窓を空けるときには、窓のガラスにヒビが無いかを確認しましょう。
台風の飛散物が窓に当たって、一見窓が壊れていなくても、傷やヒビが入っていることがあります。
もし、窓の傷やヒビが入った状態で勢いよく窓を開けると、窓ガラスが割れてしまう可能性もあります。
窓を開ける際はゆっくり開けましょう。
また、窓の外の安全を確認してから窓を開けましょう。
木が倒れてきていたり、電線や屋根のアンテナが垂れ下がっていないかなど注意しましょう。
家の周りの点検
台風で飛んできたもので家に損傷がないか目視で確認しましょう。
点検するポイントは以下です。
・勾配屋根材の破損
・ガラスの損傷
・シャッターの損傷
・外壁部の損傷
・樋の外れ
台風で飛んできたゴミは処分してよい?
玄関や家のまわりに飛んできたものがないか点検しましょう。
台風では思いもよらないものが飛んできたりします。
中には瓦やトタンなど大型のゴミが敷地に飛んでくることもあります。
敷地内に自分のものではないゴミは誰がその処理をするべきなのでしょうか?
法律的には、2通りの解釈があります。
⇒処分にかかる費用は相手に請求できる
・相手方に自分がゴミを撤去することを認めるように求める「忍容請求権」
⇒請求した側、つまり自分がその費用を負担する
どちらを取るかは所有者が決めれます。
現実的に考えると、木の枝や、落ち葉などの自分で処分できるゴミは
ゴミの日に合わせて処分するのがよいですね。
瓦やトタンなど自分では処分できないなと思った場合、もし飛んできたものが特定できるのであれば、
その人に撤去を依頼できますが、どこから飛んできたか分からない場合も多いですよね。
特定できない場合は、請求できないので、残念ながら自分で処理をする必要があります。
瓦やトタンなど自分では処分できないゴミは市役所に連絡すれば、撤去をしにきてくれます。
ちなみに、公道に落ちている大きなゴミも市役所に連絡すれば撤去してくれます。
その後は、加入している火災保険会社に連絡して保険適用の相談をしましょう。
台風で飛んできたもので家や車が傷ついた場合は?
台風で飛んできたもので、建物や駐車場に停めていた車に傷がついてしまった場合は、飛来物の所有者が特定できれば、その所有者に損害賠償請求をすることができます。
しかし、台風の場合は、飛んできたものの所有者を特定するのは難しく、
特定できたとしても所有者の瑕疵(かし)がなければ賠償はしてもらえません。
瑕疵(かし)があったというのは、飛んできたものが、台風が来る前に飛んでいきそうで、
建物や車にぶつかって壊してしまうことがあらかじめ予見できたのに、対策を怠った場合ということです。
瑕疵(かし)がなかったら損害賠償請求を起こしても棄却されます。
状況によってどう判断されるのかはさまざまです。
実際問題として、台風の飛来物での損害を誰かに責任を取ってもらうのはとても難しいです。
以上を踏まえると、現実的には台風で飛んできたもので家や車に傷がついてしまった場合は、残念ながら自分で直すことになります。
家が損傷した場合
建物の損傷を目視で確認して異常を見つけた場合は、火災保険会社に連絡して、
火災保険の適用を受けれるか相談しましょう。
車が傷ついた場合
自動車保険会社に相談しましょう。車両保険をつけていれば、保険を適用して修理するということになります。
しかし、保険を使ってしまうと、車が他に被害を与えていない(事故を起こしていない)扱いとなり、
1等級ダウンしていまい、おまけに事故有係数も1年となってしまうので、今後支払う保険料が高くなってしまいます。
保険請求しなければ等級には影響ないので、保険会社へ相談して、修理費と保険請求後の支払保険料とを比べて保険適用するかどうかを決めた方がよいです。
保険会社への相談だけであれば保険等級もまったく影響ないので、じっくりと検討してから決めましょう。
まとめ
いかがでしたか。
台風が来るとなると、ニュースなどでいっぱい報道され、事前対策もしっかりと行って台風に備えますが、
台風が過ぎた後は、ほっとしてその後の確認が怠りがちになりますね。
台風が過ぎた後も家の周りを点検して異常がないか確認しておきましょう。
確認ポイントをまとめると以下です。
・家の周りに異常(損傷)がないか目視で点検する
・台風で飛んできたゴミは自分で処分できるものは自分で処分する
・自分で処分できないものは市役所に連絡して撤去してもらう
・台風で飛んできたもので家や車が傷ついた場合は保険会社に相談する
建物=火災保険会社
車=自動車保険会社
異常を見つけても放置せず、市役所や保険会社に相談しましょう。
行動が早いほど対策も取りやすいので、台風が過ぎた翌日までには点検しておきたいですね。
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