キャンプといえば夏をイメージしますが、実は冬のキャンプは夏にはないメリットがあるのです。
例えば、夏だと虫や蚊の対策に悩まされます。しかし冬はもちろん蚊や虫はいませんので思う存分キャンプを楽しめます。
また、冬だと空気が澄みきっているので、夜空に浮かぶ星もきれいです。焚火も冬だと暖かくてちょうどよいですね。
そんな冬のキャンプですが、防寒対策が必須です。極端な話、命に関わりますからね。
電源付きのキャンプサイトを利用する場合は、電気カーペットなどを使うことで暖をとることはできますが、電源がない場所でのキャンプの場合は、そういった快適な暖房をつかうことができません。
電源がない場合に暖を取るためには、火を起こすことを思い浮かべますが、テント内でヒーターなど火を起こす暖房だと一酸化炭素中毒が心配です。
テント内で燃焼系の暖房は使用してもよいのか。
この記事では、電源を使用しないキャンプにて、テント内を安全に暖房する方法を整理しました。
テントで暖房器具は使える?
電源付きでないキャンプサイトでのテント内の暖房は何を遣えばよいのでしょうか?
一酸化炭素中毒に注意する必要がありますが、暖を取って快適に過ごすためにはやはり火を使う必要があります。
火を使う暖房のうち、一酸化炭素中毒のリスクが低いものを選択することが重要です。
一酸化炭素中毒になってしまう原因は、不完全燃焼状態になると一酸化炭素が発生し、それが長時間続いてしまうと酸欠状態になって、体が動けなくなってしまうからです。
カセットコンロは一酸化炭素を出しにくいという話がありますが、換気を適切にしないと、安全装置がついているとはいえ、
不完全燃焼を完全に防ぐことはできないので、酸欠や一酸化炭素中毒の危険があるためやめておいた方が良いでしょう。
タープなど、換気ができる場所であれば快適に使えます。
薪ストーブであれば、煙突で排気するので、一酸化炭素中毒の恐れはかなり低くなります。(絶対ではないです)
キャンプ用の薪ストーブも色々と種類がありますが、窓がついているストーブであれば、窓から見える炎がゆらいでいるのをぼーっと眺めるのもよいですね。
デメリットは、薪ストーブなので、燃料となる薪を確保することと、ストーブの持ち運びが少し大変ですが、かなり快適に過ごせますので、デメリットを差し引いても便利さが上回ると思います。
テントで暖房をつけると一酸化炭素が心配
テントで暖房器具をつかうと、火を使うので、やはり一酸化炭素中毒が心配です。
テント内など密閉した空間では火は使わず、からなず換気をするようにしましょう。
テントには外気を取り入れるために、「ベンチレーター」という換気をする通気口があるテントを選ぶようにしましょう。
それでも一酸化炭素中毒が心配という場合には、「一酸化炭素警報機」を使いましょう。
テント内の一酸化炭素を感知して、アラームで危険を知らせてくれるという優れものです。
ただし、過信は禁物で、電池切れや誤作動や故障といった場合もありえるので、「一酸化炭素警報機」があれば大丈夫という雰囲気にはしないようにしておきます。
そんな便利な一酸化炭素中毒ですが、雨が降っている場合は、アラームが雨の音でかき消されてしまったり、電池切れや故障していると・・・と考えると絶対の信頼をおくのは危険なので、寝る時は暖房器具は使用しないようにしましょう。
テントで暖房する最も安全な方法は?
テントで暖房器具を使うと、どうしても不安が残ってしまいます。不安を抱えたままだとキャンプも楽しむことができません。
一酸化炭素中毒の心配をせずに防寒する一番の方法は「暖房器具は何も使わないこと」です。
寒くならない対策をすれば、暖房器具を持ち込まなくても良いという発想です。
地面から熱が奪われるので、テントの下に敷く銀マットを2重3重に重ねましょう。(銀側が下です)
そして、着るものですが、ユニクロのヒートテックを2重で重ね着、もしくは「ヒートテック」より約2.25倍暖かいという「ヒートテックウルトラウォーム」を着て(もちろん上下とも着こみます)、厚めのズボンで防風効果が期待できる防寒ズボンを履きましょう。
上のアウターは断熱防風効果のあるもので、中に色々と着こみましょう。
最後に手袋、マフラーで服の中の暖気を逃がさないようにすればバッチリです。
フードや帽子で頭も覆いましょう。
着こむので多少動きずらいかもしれませんが、一番安全に暖を取れます。
こういった防寒の服ですが、冬物セールやホームセンターで安く買えるので利用しましょう。デザインは・・・ですが。。
寝る時の寒さ対策ですが、寝袋(シュラフ)は4シーズン用か羽毛のマミー型が暖かいです。
3シーズン用の寝袋(シュラフ)しかもっていない場合は、毛布を併用します。寝ているときに肩口が冷えると寒く感じるのでしっかり閉じましょう。
そして、足が冷えるとなかなか寝付けないので、使い捨てカイロか、電気式湯たんぽを寝袋(シュラフ)の足元に入れます。
低温やけどには注意する必要があるので、カイロや湯たんぽに直接触れるのではなく、袋に入れるなどしましょう。
テントでの暖房方法まとめ
テントで暖房器具を使用して暖をとる場合は換気をしっかりとしておればそこまで心配する必要はないですが、一番のおすすめは煙突から排煙できる薪ストーブです。
ストーブを使用する場合は、念のため「一酸化炭素警報機」を用意しておきましょう。
そして、ストーブは寝る時は必ず消しましょう。
一酸化炭素中毒が少しでも不安だという場合は、防寒対策をしっかり行うことで一番安全に寒さ対策をすることが可能です。
テントの下は銀マットを重ねる。ヒートテックを重ね着して着こむ。
寝る時は、寝袋(シュラフ)と毛布を併用し、使い捨てカイロや湯たんぽを使う。
この記事で紹介した防寒対策をとって、快適なキャンプを楽しみましょう。
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