秋から冬に季節が変わると、着ている服もTシャツや半ズボンといった春・夏物の服から、長そでのシャツやセーター、フリースやコーデュロイのズボンといいた秋・冬物の服へ衣替えを行いますね。衣替えは早ければ9月、遅くとも11月までには切り替えます。
春夏の暑い時期に衣装ケースに入れて、押し入れやタンス、クローゼットの奥に保管しておいた夏物の服を取り出しますが、衣替えをしている最中にくしゃみや鼻づまりといったアレルギーの症状が出ることがあります。
花粉の季節でもないのに、どうして衣替えをすると、くしゃみや鼻づまりといった花粉症に似たアレルギー症状が出るのでしょうか?
この記事では、衣替え時に花粉症のようなアレルギー症状が出た場合の原因と症状を抑える対策についてまとめました。
衣替え時のアレルギー症状は?
衣替えをしていて次に紹介するような症状が出る場合、アレルギーである可能性が高いです。
これらの症状が出た際は無理せず衣替えの作業を一時中断しましょう。体調を整えた後、マスクをつけて衣替えの作業を再開させましょう。
・湿疹、じんましん、皮膚のかゆみ、アトピー性皮膚炎の悪化
・のどの痛み、のどのかゆみ、扁桃腺の肥大、扁桃腺炎
・目のかゆみ、充血、まぶたのむくみ⇒アレルギー性結膜炎
・咳、痰、ぜーぜーいう、息苦しさ、呼吸困難(ぜんそく)、胸痛
・吐き気、嘔吐、腹痛、下痢
・頭痛、筋肉痛、関節痛、全身のだるさ、微熱
衣替え時のアレルギーとなる原因は?
先ほど紹介したアレルギーの症状が出る原因は何でしょう?
保管していた衣服にはアレルギー症状を引き起こすアレルゲンが付着していて、それを鼻や口から吸いこみ体内に入ることで体が拒絶反応を引き起こした結果の症状として先ほど紹介したアレルギーの症状が出ます。
主なアレルゲンは以下です。
ダニ・カビ
日本の夏は高温多湿の環境で、人間にとっては不快な環境ですが、ダニやカビにとってはとても快適な環境なため増殖しやすく、ダニの糞や死骸、カビの胞子が衣類に吸着してしまいます。
花粉や犬・猫の毛
春・夏時に花粉や犬・猫の毛が付着したままになっている場合があります。
化学物質による汚染
押し入れやタンス、クローゼットの奥に保管する際に防虫剤を入れて虫食いを防ぐのは効果的ですが、見方を変えると防虫剤で衣類が科学物質に汚染されてしまうということにもなります。
また、衣類を保管するケースや収納家具に合板や合成樹脂であればホルムアルデヒドなどの化学物質で汚染される場合もあります。
衣替え時のアレルギー症状を抑える対策は?
アレルギーのもととなるアレルゲンを完全に取り除くことは不可能ですが、減らすことによりアレルギー症状を和らげることができます。
アレルギー症状を和らげる対策をいくつか紹介します。
洗濯をする
洗濯することにより、アレルゲンを取り除くのには一度洗濯してしまうのが一番です。
洗濯機に運ぶと、運んだ通路や来ていた服にアレルゲンが付着してしまいます。
作業はマスクをして行いましょう。そして洗濯機に放り込んだら、自分の着ている服も洗濯するか、掃除機で吸い込みましょう。
洗濯後は乾燥機にかける
ダニが死滅する環境は、温度50℃以上なので、洗濯後はそのまま干すのではなく、乾燥機にかけてダニを死滅させましょう。
ただし、衣類によっては高温に弱い素材(ウールやカシミヤなど)は生地が傷んでしまう恐れがありますので注意しましょう。
乾燥機にかけた(乾燥機にかけれない衣類は干した)後、掃除機で吸い取りましょう。
自宅に乾燥機が無い場合は、コインランドリーを利用するのが手っ取り早いし、コインランドリーの乾燥機は強力なので、短時間で大量の衣類を乾燥できるのでオススメです。
まとめ
いかがでしたか。花粉症などのアレルギーがある方は、衣替え時にアレルギー症状が出てしまうことがあるので注意が必要です。
衣替え時にアレルギー症状が出てしまった場合は無理せず一旦作業を中断しましょう。
作業再開時はマスクをして、衣類は一度洗濯しましょう。
洗濯後は、乾燥機にかけてダニを死滅させます。自宅に乾燥機が無い場合はコインランドリーを利用するとよいです。
これらの対策を行ってもアレルゲンをすべて取り除くことはできないですが、アレルギー症状はだいぶ軽減されると思いますので、衣替え時の参考にしてください。
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