お彼岸の時期なったらおはぎを先祖様にお供えする習慣がありますね。一体なぜ「おはぎ」なのでしょうか?
おはぎは日持ちしないけど、お供えしたおはぎはいつ食べればよいのでしょう?
また、春のお彼岸は「ぼたもち」、秋のお彼岸は「おはぎ」とありますが、「ぼたもち」と「おはぎ」の違いは何でしょうか。
お彼岸の時にお供えする「おはぎ」の扱いについてここで整理しておきましょう。
お彼岸におはぎを供えるのはなぜ?
お彼岸におはぎをお供えする由来はいろいろな説がありますが、有力な説としては、おはぎに使われる小豆の赤い色には魔除けの効果があるとされており、悪いもの(邪気)を追いやってくれると信じられているため、ご先祖様にお供えされるようになりました。また、おはぎは「もち米」と「あんこ」を「合わせ」て作るのんで、「合わせる」がご先祖様と自分たちの心を「合わせる」という意味もあるようです。
今でこそおはぎはお店に行けば手軽に手に入るお菓子ですが、昔は各家庭で手作りしていました。貴重=高級な砂糖とおはぎをつくる手間もかかるため、お彼岸など特別な時にご先祖様にお供えするという、日本人のご先祖様を大切にするという心が洗われたイベントなのです。
お彼岸に供えたおはぎはいつ食べる?
おはぎの消費期限はとても短いです。当日か翌日には食べたいところですが、ご先祖様にお供えした後いつ食べるのでしょうか。
正式には、お彼岸の期間中の中日、すなわち春のお彼岸であれば春分の日、秋のお彼岸であれば秋分の日に備え、その日中に仏壇から回収して食べます。
午前中におはぎをご先祖様にお供えし、3時のおやつ時にご先祖様にお供えしたおはぎを食べるのがおすすめです。
おはぎとぼたもちの違いは?
春のお彼岸にお供えするのは「ぼたもち」、秋のお彼岸にお供えするのは「おはぎ」となっていますが、「ばたもち」と「おはぎ」の一番の違いはあんこが「こしあん」なのが「ぼたもち」、あんこが「つぶあん」なのが「おはぎ」です。
大きさも「ぼたもち」の場合は春の牡丹の花のように大きく丸いです。一方「おはぎ」の場合は萩の花のように小さく上品にということで俵型が多いです。
また、「ぼたもち」や「おはぎ」で使用する小豆ですが、収穫時期は秋の9月~11月です。秋のお彼岸では収穫したばかりの小豆で「おはぎ」を作ります。収穫直後の小豆は皮もやわらかく食べることができるので、粒あん=おはぎとして使用するのが最適です。
春まで保存した小豆の皮は固くなってしまうので、皮を取り除き、こしあん=ぼたもちとして使用します。
まとめ
いかがでしたか。お彼岸におはぎをお供えするのは、小豆に魔除けの効果があると信じられておりお供えする習慣になりました。お供えしたおはぎは消費期限が切れないうちに食べましょう。秋はおはぎ、春はぼたもちと言い方が変わりますが違いは粒あん=おはぎ、こしあん=ぼたもちとなります。
これであなたもお彼岸でのおはぎの扱い方は完璧ですね。
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