毎年2月15日あたりから、3月15日くらいにかけて行う確定申告ですが、
会社員をしていると住宅ローンを組む時に行うくらいで、生命保険料などの年末調整は会社がしてくれています。
しかし、会社員が副業していると、本業とは別で収入があると自分で確定申告を行って
適切に税金を納めないといけません。
会社員の副業として人気のあるFXの確定申告で準備するもの、書類の書き方について解説します。
忙しい会社員向けに、私が実際に確定申告書の作成手順を公開します。
私と同じ状況の方は、これをまねするだけでよいのでかなり早く作成できます。
余った時間でさらなる副業に取り組みましょう。
はじめてFX確定申告するときは書面で申告して要領をつかもう
FX確定申告のやり方は2パターンあります。
・書面で申告する方法
大きな違いは税務署に行って書面を提出する必要があるかどうか。
税務署での確定申告は基本的に平日のみしか受け付けていなく、税務署によっては日曜日は1~2回程度のみ受け付けてくれる日があります。
日曜日の申告会場はとても混雑しているので1日仕事です。
しかし、e-Taxだとパソコンだけで申告できるので、税務署に出向く必要はないです。
ただ、e-Taxはあらかじめ申請の手続きが必要です。
個人事業主や、確定申告のやり方を知っている人にとってメリットがあります。
はじめて確定申告する方は、書面での提出を行って要領をつかんだ上で、翌年からe-Taxにすることを検討するとよいです。
今回は、書面で申告する場合の申告書の書き方について紹介します。
パソコンで簡単に作成できます。
FX確定申告で事前に用意するものは3つ
FXの年間取引報告書
FX会社から毎年郵送されてきたり、会員サイト上からダウンロードできたりします。
ご自身が利用しているすべてのFX会社分の年間取引報告書を用意しましょう。
税務署に提出する必要はありません。
源泉徴収票
会社が発行する源泉徴収票です。
税務署に提出する必要はありません。
身分証明書
以下の1、2のうちどちらか。
1:マイナンバーカードをコピーしたもの
2:通知カード+運転免許証や公的医療保険証などのコピーしたもの
1、2どちらの場合でもコピーでよいです。
原本は提出する必要はありません。
FX確定申告書類の書き方の手順
では、次にパソコンを使って確定申告書を作成する具体的なやり方を紹介します。
確定申告書作成の準備
1:国税庁のホームページに行き、「確定申告書等作成コーナー」を開く
以下のリンクから「確定申告書等作成コーナー」を開きます。
2:税務署への提出方法は「印刷して提出」を選択する
3:事前確認を行う
パソコンの環境を確認します。よっぽど古いパソコン(Windows7以前)とかでなければ大丈夫です。
内容分からなくても先へ進んでよいです。
Windows7などパソコンが古い場合でも作成できることが多いのでとりあえず先へ進みましょう。
「同意して次へ」を選択
4:作成する申告書は「今年分の申告書等の作成」を選択
「▼」をクリックすると下に詳細が展開されます。
そして「所得税」を選択
5:入力方法選択は「左記以外の所得のある方(全ての所得対応)」の「作成開始」を選択
6:生年月日だけ入力します
所得金額を入力する
1:「収入金額・所得金額に関する入力」で所得の種類の「給与所得」を選択します
2:源泉徴収票を見ながら入力していく
すでに年末調整済か年末調整済でないかを見分けるには、リンクをクリックすると見分け法が書いてある。
たいていは年末調整済みと思うので、源泉徴収について、「入力する」をクリックする。
源泉徴収票のどこを見たらよいか分かりやすく記載されているので、画面の指示に従えば入力できる。
入力を終えたら「入力内容の確認」を選択する。
先ほど入力した金額が表示されるので確認して「次へ進む」を選択する。
3:子供の情報を入力する
子供が自分の扶養家族に入っている場合は、全ての子どもの情報を入力する。
入力したら「入力終了(次へ)」を選択する。
4:「収入金額・所得金額に関する入力」に戻るので、「給与所得」の「入力有無」欄にチェックが入っているのを確認する。
FXの取引に関する入力
1:「収入金額・所得金額に関する入力」で所得の種類の「先物取引に係る雑所得等」を選択します
2:FX年間取引報告書を見ながら入力する
「取引の内容」-「種類」は「外国証拠金取引」を選択する。
決済した日付(年月日)は空白にする。
決済の方法は「差金決済」を選択する。
「差金等決済に係る利益又は損失固定の額」には、昨年一年間の売買損益を記入する。
※FX会社発行の年間取引報告書を見ながら入力していく。
FXに関するセミナーに出ていたり、FXに関する書籍を購入して復習している場合は必要経費に合計を金額します。
一番下に移動して「入力終了(次へ)>」をクリックする。
「収入金額・所得金額に関する入力」に戻るので、「給与所得」の「入力有無」欄にチェックが入っているのを確認する。
「入力終了(次へ)」を選択する。
所得控除などの各種控除の入力
会社で年末調整を行っている場合は基本的にスキップしてよいです。
確認して「入力終了(次へ)>」をクリックする
その他控除についても同様に会社で年末調整を行っている場合は基本的にスキップしてよいです。
確認して「入力終了(次へ)>」をクリックする
ここまでの入力で税金を納付する金額が自動計算されて表示されます。
FXで利益が20万円以上出ている場合でも、経費を差し引くと赤字になったので、納付する金額は「0円」と表示されます。
確認して「次へ>」を選択します。
住民税の入力
副業サラリーマンにとってここが一番重要なところです。
会社に副業がバレないために住民税を自分で納付するように申告します。
まずは、「住民税・事業税に関する事項」を選択します。
住民税の徴収方法の選択で「自分で納付」を選択します。
「入力終了(次へ)>」を選択します。
住民税等入力 に戻ってきますので、「入力終了(次へ)>」を選択します。
住所、氏名の入力
申告書を提出する日が決まっていなかったら、提出年月日は空欄にしておいて大丈夫です。
ここまでで一旦データを保存しておくのがおすすめ。
続いて「次へ進む」を選択します。
マイナンバーを入力します。
表示されている家族全員のマイナンバーが必要です。
自宅に保管しているマイナンバー通知カードに記載されている番号を入力します。
入力後、「次へ進む」を選択します。
チェックは外さなく、全てチェックした状態のまま「帳票表示・印刷」を選択します。
「印刷」と表示されていますが、プリンターがなくても大丈夫です。
PDFファイルがダウンロードされます。
「次へ進む」で終了です。
申告書の印刷
ダウンロードされた「PDF」ファイルを開いて印刷します。
税務署へ提出するのに必要な書類は下記です。
・確定申告書B 第二表
・確定申告書 第三表(分離課税用)
・令和〇〇年文の所得税及び復興特別所得税の確定申告書付表[先物取引に係る繰越損失用] ・先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
・添付書類台紙(本人確認書類):本人確認書類のコピーを台紙に糊で貼り付ける。
あとは、確定申告期限内に税務署に持参するか、郵送すればOKです。
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