夫婦ダブルで育休を1年間取得することを決めました。
妻の方は妊娠初期のつわりがひどいので、妊娠3ヶ月の安定期に入る前の段階で職場に伝えました。
今回は第2子で2回目の妊娠報告ということもあり、円滑に伝えることができたようです。
(第1子の時もつわりがひどく、同じように妊娠3ヶ月で職場に伝えました)
で、夫の私ですが、職場では男性育休の制度は用意されており、女性と同等の育休制度となっているのですが、男性の育休自体私の部署のまわりで取得した人は聞いたことがありませんでした。
ましてや1年間という長期の男性での育休となると、上司にどう切り出したらよいか分かりませんでした。
いつ、どのようなタイミングで、どのような方法で上司に伝えるとよいのか、私が1年間の育休取得の宣言を実際にした方法を紹介します。
私と同じように1年間の育休を取得しようと考える方の最初のハードルである上司の説得の助けになれば幸いです。
育休取得を上司に宣言する前に絶対育休を取るという決意を固めよう
育休を取ると決めたら、周りに何を言われようと、「絶対に育休を取るんだ!」という意思を固めましょう。
「上司にお伺いを立てて、もし難色を示されたら育休取れなくてもいいか。」という軽い気持ちのまま上司に伝えるのはやめておきましょう。
この「育休取れたらラッキー」くらいの心もちだと、上司と会話している中で上司に見透かされて、説得されてしまい、結局育休を取れなくなってしまった となってしまう場合があるので注意です。
上司には育休の「相談」ではなく、上司に時間を取ってもらって、「決定事項」として伝えましょう。
「相談」になってしまう例としては、「育休を取りたいと思うのですが・・・」と判断を上司にゆだねてしまうことです。
これだと、上司は「どうして?」「奥さんは育休を取らないの?」「君に大きな仕事を任せたいと思っていたんだが」といったように説得できる理由を探す余地を与えてしまいます。
育休は本来、上司(会社)に許可を得るものではありません。
労働者として与えられた「権利」です。
上司(会社)には拒否する権はありません。
一方的に強引に育休を取得することは可能ですが、
育休後も同じ職場に復帰することを考えると、強引に育休を取得してしまうと、復帰後が気まずくなります。
会社との関係性が悪くなるのを避けるためにも、円滑に育休を宣言します。
私「妻が妊娠しました。」
上司「おめでとう!」
私「ありがとうございます。妻とも話し合ったのですが、今回私も育休を取ろうと思っています。」
こんな感じで、決定事項として「取ろう思っています」と言い切りましょう。
そうすると、上司も言い返すことはし辛くなります。
「育休を取るのは自分の意志であって、変わることはないよ」ということを上司にしっかりと伝えましょう。
育休取得を上司に宣言するのは早ければ早いほどよい
妻の妊娠が判明して、いざ育休を取ろうと決めたらいよいよ会社(上司)に宣言です。
といっても、どのタイミングで上司に育休を取るつもりということを伝えれば良いのでしょうか?
私としては、育休を取ろうと意志が固まったら「すぐ」上司に打ち明けた方がよいと思います。
「すぐ」は無理でも「できるだけ早く」伝えましょう。早ければ早いほどよいかと思います。
安定期を迎えてから上司へ育休取得を伝えた方がよいのでは?と迷いますが、メリットの方が圧倒的にあるので、万が一を気にするより早く言ってしまった方がよいです。
上司へ早く育休取得を宣言するメリット
・早めに伝えることで、上司としては業務の引継ぎ期間を確保することができるので、代わりの人を追加したり、業務の調整がしやすくなる
・妻のつわりがひどい場合は早退しやすくなる
最大のデメリットとしては、特に引き継ぎをする必要がなくなるので、上司に余計な人員調整をさせてしまうことになるのではないかという不安がありますが、上司の立場からすると人員の欠員より、追加の場合は何とでも対処できるので、気にする必要はありません。
育休を取得する意思があることが伝わるので、次の機会に言いやすくなります。
私の場合は、11月末に妻の第二子妊娠が判明しました。
そこから1か月間、お金の面、後年出産、上の子の面倒について妻とよく話し合い、夫婦で育休を取得しようと決めました。
ちょうど年末年始の帰省のタイミングでお互いの両親にもダブルで育休を取得しようと思っていることを伝えるよいタイミングになりました。
そして、年が明けてすぐに上司へ育休の取得を宣言しました。
上司と二人になるタイミングで育休取得の意志を伝えよう
では、実際に上司に育休を取得したいと伝えるのはどのように切り出したら良いのでしょうか?
話すのに気を使わなくていい上司だったり、気分屋で機嫌によってその後の態度が変わってしまう上司だったりと、その上司との関係性にもよりますが、
「上司と二人きりになるときに切り出す」、というのが私の考えです。
上司と二人きりというのがポイントで、まわりに他のメンバがいると、聞きたくなくても聞こえてしまい、メンバによっては育休取得することを良く思わない(妬みやひがみも含む)人がいるので、まわりに人がいない時に伝えた方が安心です。
上司が誰よりも朝早く出社しているのであれば、普段より早く、上司と同じ時間に出社して朝一で切り出す。
いつも残業で遅い上司だったら、みんなが帰ってオフィスに二人だけになった時に切り出す。
普段忙しい上司と二人になれるのは、時間外の方が確率が高くなるかと思います。
日中であれば、会議室を確保して、上司のスケジュールを抑えた上で、会議室で切り出すというのも良いです。
私の場合は、残業している時に上司と二人になったら伝えようと思っていましたが、4日経ってもチャンスが訪れなかったので、5日目に会議室を取って、上司に伝えました。
話の切り出し方としては、まず妻が妊娠したことを伝えます。
私:「妻が妊娠しまして・・・」
上司:「そうか、おめでとう!」
その後、育休を取ることを伝えます。
私:「ありがとうございます。妻ともよく相談したのですが、今回私も育休を取ろうと考えています。」
ここからは上司の反応次第ですが、最近の上司は上司向けの研修で教わっているのか、
理解を示してくれる人が多いかと思います。私の場合は幸いとても理解のある上司で話はスムースにいきました。
上司:「そうか、育休は権利だからな。いいと思うよ。で、いつからなの?」
私:「出産予定日は7月末です。出産予定日の前から有給消化したいので、7月から休みに入るのを希望します。」
そして、上司が業務調整をしやすいように早めに伝えたということをアピールしておきましょう。
上司:「期間はどのくらい?」
私:「思い切って1年取得を考えています。引継ぎが発生すると思うので、まだ安定期に入ってはいませんが、少しでも早くお伝えした方が良いと思いまして。」
誰に引き継ぐのがよいのかというのもあらかじめ考えておき、案を示しましょう。
上司:「1年か。。そうなると交代要員を手配しないといけないな。」
私:「はい。私としては、私といっしょに仕事をしていた〇〇さんがよいと思います。業務の飲み込みも早いです。」
上司:「確かにそうだな。どうするかは考える。早めに言ってもらえると調整しやすいから助かるわ。」
私:「お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。」
その後、現在の妻はつわりがひどくて辛そうとか、上の子の面倒も見ているという話をして、今大変ですアピールもしておきました。
なぜ育休を1年も取る必要があるのか?について突っ込まれるかなと思って返しも用意していたのですが、その場では聞かれることはありませんでした。
もしかしたら今後聞かれるかもしれません。
安定期を迎えるまでは他のメンバーへの公表は控えておこうということになりました。
きっと、引継ぎ先がある程度決まってから公表した方が一緒に仕事をしているメンバへの影響を少なくしたいという意図だと思います。
私も安定期に入るまでは公表するつもりは無かったです。
ということで、私の事例を紹介しました。
話の展開によっては全く参考にならないかもしれませんが、ポイントは「上司と二人になるときに伝える」、「話の切り出しは妻が妊娠したことの報告をしてワンクッション置いてから育休取得したい旨を伝える」の2点を意識すると良いです。
男性(夫)が育休取得を上司に伝える時のまとめ
いかがでしたか。男性が育休取得する時にもっとも気になる職場の上司への育休取得の伝え方について、主に私の実体験を交えて紹介しました。
私の職場は理解がある人が多いので(ホンネではどう思っているか分かりませんが・・・)、自分が考えていたよりもスムースに上司へ伝えることができました。
ただ、結果オーライであり、あなたの職場状況ではどうなるか分かりません。
上司へ伝える前には、妻ともよく話し合い、男性が育休を取得するという意思を本気で固めてから行うようにしましょう。
「育休取れたらラッキー」くらいのノリだと、やはり態度に出てしまい、本気度が伝わらず結局上司に説得されてしまうことにもなりかねませんので注意しましょう。
育休取得の意志が固まれば、なるべく早めに上司へ伝えましょう。
ずるずると後に引っ張ると精神的にも辛くなってきます。
上司と二人になるチャンスをうかがい、その時がきたら、勢いで言ってしまってもよいと思います。
上司が育休取得へ前向きだと感じても気を緩めてはいけません。
業務の引継ぎをどうするのかを自分なりで良いので考えを上司に伝えることで、上司もどうするのかを考えやすくなります。
権利だけ主張するのではなく、業務調整に協力するという態度をみせることで、上司への印象も相当良くなると思います。
これから男性の育休取得を上司に伝える方の参考になれば幸いです。
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